赤べこ
福島県会津地方の郷土玩具です。
べこは東北の方言で「牛」という意味です。
赤い牛に似せた張子で、子どもの魔除として用いられてきました。
体が赤いのは、疱瘡神(天然痘を司る神)が嫌う色のため赤色になっています。
体の黒い斑点は痘(感染症)を表しています。
病にかかっても重くならないように子どもに赤べこを贈るという風習があったそうです。
また、会津地方に1713年頃に天然痘が蔓延した際、赤べこに黒い斑点を入れて子供がかからないよう願ったところ効験があったという伝承もあります。
赤べこにまつわる伝説もあり、発祥の地とされる柳津町では、会津地震で被害を受けた虚空藏堂の本堂を再建する際、崖の上に黒毛の牛で資材を運ぶのに苦労していたところ、赤毛の牛の群れが現れ黒毛の牛を助けたことで本堂が完成しました。人々はこの赤毛の牛を「赤べこ」と呼んだとしています。
今日は赤べこを描いてみました。

おまけ
今日は急遽スタジオがお休みだったので家で下絵を描いています。
お師匠に貸していただいた資料を参考にこれから行書体の漢字を書いていきます🔥
