今回はベトナムのホーチミンで開催した「Saigon Tattoo Expo」に同行させて頂きましたのでその様子を記事にしていきたいと思います。
Saigon Tattoo Expoのインタグラムはこちら

ベトナム・ホーチミンの空港に到着しました。
外に出た瞬間、日本との気温差に驚きました。
ホーチミンには四季がなく、「乾季」と「雨季」の2シーズンだけ。赤道に近い場所に位置するため、1年を通して常に暖かい気候なんです。

その後は、さっそく夕食を食べに出かけました。
屋外での食事はとても新鮮に感じましたが、ベトナムではこれがごく普通のスタイルなんです。
特にホーチミンでは、屋台や外で食べるタイプのお店があちこちにあり、バイクの音や人々の話し声がBGMのように賑やかです。

翌日からはいよいよコンベンション初日がスタート。
今回も師匠は、続きのお客さんのタトゥーを仕上げていきます。

そして今回、ブースの一角に自作のフラッシュワークや名刺を置かせてもらえることになりました。
自分の作品が誰かの目に留まり、仕事につながるかもしれないというワクワク感と同時に、どこか緊張感も混ざった不思議な気持ちでした。

この日は、台湾を拠点に活躍されているアーティストのディーンさんもいらっしゃいました。
ディーンさんのInstagramはこちら。
実はディーンさん、彫師としての活動だけでなく、「OZONE」というマシンブランドも手がけている方なんです。
OZONEのInstagramはこちら
このとき、師匠はディーンさんから試作中のマシンを受け取っていて、間近でそのクオリティやこだわりを感じることができました。

コンベンション初日の終了後は、出場した彫師たちが招待されるパーティへ。
会場には各国のアーティストたちが集まり、和やかな雰囲気の中で交流がスタートしました。
この写真は、コンベンションスタッフの方が乾杯の音頭をとっている瞬間です。
ベトナムでは乾杯の際に「Một, hai, ba, dzô!(モッ・ハイ・バー・ヨー!)」と掛け声をかけるのが定番で、意味は「1、2、3、乾杯!」といった感じす。
日本でいう「かんぱーい!」と同じですね。
こうして、充実した初日が無事に終了しました。

2日目が始まりました。
この日は嬉しいことに、初めてコンベンションの場で施術の機会をいただきました。
会場全体が活気に満ちていて、独特の緊張感も漂う中、雰囲気に呑まれないように、いつも以上に気を引き締めました。
この特別な空間で仕事ができたことは、自分にとって大きな一歩になりました。
彫る前に師匠から、脇の下は皮膚がとても柔らかくてよく伸びるため彫るのがかなり難しい部位で、さらに思っていた以上に針をしっかり深く入れないと色が入りにくいとアドバイスをいただきました。
実際に手を動かしてみて、あらためて難しさと奥深さを実感しました。

完成作品はこちらです。
普段とは違う環境での作業だったため、どうしても無駄な時間が多くなってしまったのが反省点です。
それでも、新しい発見や気づきがたくさんあり、貴重な経験を積むことができました。

こちらはコンベンションの醍醐味であるコンペティションの様子です。
このコンベンションでは、師匠も審査員として審査を担当していました。
左隣にいらっしゃるのは、Tokyo Bay Tattoo Festivalの主催者、彫茂さんです。
Tokyo Bay Tattoo Festivalは今年も開催が決定しており、11月1日~3日に行われます。
興味のある方は、ぜひ下記のURLから詳細をチェックしてみてください。
彫茂さんのInstagramはこちら
Tokyo Bay Tattoo FestivalのInstagramはこちら

そして、コンベンション最終日がやってきました。
自分のフラッシュを置き、コンベンションで実際に仕事をすることができたおかげで、あっという間に三日間が過ぎてしまったように感じました。
今回は、スタジオに加入前から知っているアーティストの方々が多く参加されていて、作品や仕事を直接目にすることができ、モチベーションアップに繋がりました。

最後の写真は、コンペティションのジャッジをしたアーティストの方々です。
この方々の様に彫師を目指す自分にとって、圧巻の光景でした。
いかがだったでしょうか?
ベトナムのコンベンションでは、今まで直接目にしたことのないタトゥースタイルが多く、特にアジアンテイストのスタイルが自由が高くかっこよかったです。
更にそこに和のテイストを強めに加えたらカッコいいスタイルができそうだと感じたので、今後に活かしていきたいと思います。
