ブスカラン タトゥーツアー2

Kazi

前回に続き、ここから村の中へと入り、現地の暮らしや文化を実際に体感していきます。

ブスカランでは普段の生活ではなかなか触れることのできない、独自の文化や価値観が今も受け継がれています。

今回は、そんな村の内部へと足を踏み入れていきます。

村へ入ると早速、屋外でタトゥーを彫っている方を見かけました。話に聞いていた通り、村の至るところでタトゥーが彫られているようです。

「タトゥーは衛生環境の整った室内で彫るもの」という自分の中の常識が、早くも覆されていきます。

遠目ではありますが、ワンオドの施術している姿を見る事が出来ました。もうすぐ、私達も彫って頂けるのかと思うと、ワクワクする気持ちと緊張が入り混じり、自然と気持ちが高まっていきます。

ワンオドの彫場を後にし、宿舎へ向かいます。

向かっている間もタトゥーを彫る人の姿が見受けられます。

写真に写っているのは伝統的な模様をフリーハンドで描いている様子です。

宿舎付近の集会所につきました。

集会所では彫師の方達が、せっかく来たならタトゥー彫ろうよとノリノリで営業してきます。

私達はワンオドの施術もすぐ控えていたので断り、他の観光客が施術を受ける様子を見学する事にしました。

このように伝統的な模様が描かれたフラッシュが用意されており、その中から好きなデザインを選んで施術を受けるそうです。

これが本場のトライバルタトゥーのデザインなのかと思うと、見ているうちに、なんだか自分も入れてみたくなってきました。

まずは、下絵をフリーハンドで描いていきます。

描く際に使われるのは針金のような道具。

均一な長さになるよう、スタンプを押すような感覚で印を重ねながら、少しずつ模様を形作っていきます。

インクには植物由来の炭や煤を水で溶いたものを使用しているそうです。

下絵が描き終わると施術が始まりました。

針には柑橘系の植物の棘を使い、針を皮膚に当て、もう一方の棒状の道具で針の柄を叩き、針先を皮膚に入れてインクを送り込むという動作を繰り返します。

カンカンカンと針の柄を叩く音が静かな村に響き渡り、その音を聞いていると、ブスカランに来たのだという実感が一層湧いてきます。

ちなみに彼の左腕のタトゥーの下に入っている三つの点は、ワンオドが彫った「スリードット」と呼ばれるシグネチャータトゥーです。

見学を終え宿舎へ戻ると、ガイドから残念な知らせが。ワンオドの施術は本日の予定でしたが、頭痛がひどく、翌日に変更になったとのこと。

この時点で時刻は午後2時。村にはショップなどは一切ないため、師匠と彫けんさんと一緒にビールを飲みながら、ゆっくりと過ごすことになりました。

しかし、せっかくここまで来たのだから、少し村を散歩してみようと思い立ち、ひとりで歩いて回ってみることにしました。

建物がひしめき合うように建ち並び、まるで迷路のよう。どこまで歩いていいのか、そして自分が今どこを歩いているのかさえ分からなくなってきます。

音楽の練習をしている現地の方々。

村の伝統行事やお祭りなどで披露するのでしょうか。

実際に村で行われる祭事が、どのような雰囲気で執り行われているのかも気になります。

10分ほど歩いて回りましたが、どこまでが家で、どこからが道なのかもよく分からず、次第に不安な気持ちになってきたため、散歩は諦めることにしました。

実際に歩いてみて、ガイドなしで村を歩き回るのは、あまりお勧めできないと感じました。

日常の喧騒を忘れ、師匠と彫けんさんと談笑しながら過ごしていると、時間はあっという間に過ぎ、気づけば夜を迎えていました。

その後は夕食を頂くことに。

何の料理なのかは分かりませんが、どこか懐かしささえ感じる、優しく素朴な味わいでした。

いかがだったでしょうか。

次回はいよいよワンオドの施術について記事にしていきます。